mocchaso note

サーバーエンジニアが何か色々呟いているところ。

メモアプリについて色々調査・検討した時の話

今回は、メモアプリについて色々調査・検討した時の話です。

だいぶ前にTwitterで垂れ流していた内容ですが、
せっかく色々調べたので、再整理してアウトプットしてみようと思います。



ざっくりまとめ

  • メモアプリの種類を色々調べて、一旦、Evernoteをちょっと試してみる。
    • Evernoteも有力候補に入りそうだと感じる。
  • Joplinの存在を同時期に知って、Joplinについても調べてみて、同じく試してみる。
  • Joplinを暫く使い続けた結果、ネックに感じる部分がJoplinでもいくつか出てきたため、
    結局Notionに移行してみることに。
    • VSCode側でしか書いていなかった分のメモも、つい最近ようやくJoplinに移植完了。
    • (Joplinに移植し始めた当初もフォルダ形式で管理していたが、ついでに、タグ形式で管理するように変更)
    • 3年強分書き溜めてきたメモも、ある程度慣れたJoplin内でまとめて確認できるようになった状態。
    • (Notionに慣れるところから、また地道にやっていければなと)

詳しい話

メモアプリを色々見てみようと思った経緯

メモアプリについて調べ始める前までのメモ環境は、↓こんな感じでした。

  • VSCodeで、「Tips_YYYYMMDD」のような命名規則に沿って、txtファイルに記述。
  • それらのtxtファイルをディレクトリ構造で管理。
  • 暫く経った後に、Markdown形式に書式を変更。

VSCodeの検索機能で、フォルダ内をまとめて文字列検索できるような環境にしていましたが、
「技術の分野ベースで検索しづらい・・」と感じるようになり、
メモアプリについて調べてみようと思い立ちました。

事前調査

この辺りの話です。

メモアプリの種類を色々調べる

Evernote, Notion, Craft, UpNote, Bear, OneNote, Google Keep, Scrapbox, Ulysses, Obsidian, Drafts, GoodNotes, Roam Research, …

とにかく色々ありました。
「1個に絞るの難しいし、特徴に応じて使い分けるのも良いかも?」
と、この時点では考えていました。

Boost Note(Boostnote)についても調べてみた

Boostnote→Boost Noteになった時に、独自のクラウドストレージになったようです。
しかし、無料版は14日間のトライアルだけでした。
2022年5月に無料プランが廃止されていたようです・・。

事前調査も踏まえた上での、個人的な要件・考え

  • 最低限Markdownがあればまあ良い
  • バイス間で共有できる
  • 検索機能を重視したい
  • 入れ子構造でフォルダ管理できると良い
  • ※+無料でもある程度色々できる

→ Evernoteが丸そう?という印象でした。

この時点では、以下のように考えていました。

  • Notionは、Evernote内のメモを綺麗にまとめたい時とかに使い分けられそう。
  • Evernote→Notionで移行する際に、画像やPDFをインポートできないらしいのは辛いけど、開発に関するメモぐらいであれば、まあ何とかなる気はする。
  • 動作重くなって支障が出たりしたら、Notionに切り替えてみるか・・?

ちょっとまだ決め切れておらず、一旦はEvernoteを試してみることに。

まずはEvernoteをちょっと触ってみた

この辺りの話です。

Evernoteをちょこっと触ってみた結果、
Evernoteも有力候補に入ってきそうだと考えていました。

EvernoteとNotionを比較する

この辺りの話です。

【Notion vs Evernote 結局どっち?】どちらがいいのか迷っている方向けに
こちらの記事を見ながら、以下のように考えていました。

  • 技術メモぐらい緩めなものであれば、やっぱりEvernoteぐらい手軽に記録できる方が良さそう?
    (タグを活用すれば、深い階層構造も一応実現できるし)
  • Notionは、もっと丁寧にまとめたい時とかで使い分けるのもありな気がしてきた。

Joplinの存在・特徴を知る

メモアプリの調査過程をTwitterで垂れ流していたところに、
Joplinというメモアプリの存在・特徴を教えていただきました。

特徴

  • 基本データはローカルに保存される
  • 利用の際にユーザー登録はいらない
  • 『Joplin Cloud』は必要な場合サインアップすればよい(有料)
  • 検索機能はある
  • ノートの書式はMarkdownである
  • バイス間の同期はDropboxなど一般的なクラウドサービスを利用することで実現可能
  • なお、同期先としてFile system(ローカルドライブ)も指定できる
  • ノートブックを階層にできる
  • プロファイル機能があり、用途別に専用のメモ環境を用意できる

容量や接続端末数の制限を気にする必要が無かったりと、
Evernoteよりも自由度高そう。
(Evernoteの代替アプリとして開発されたもののようなので、
それはそうかもしれないけど)

Evernote→Joplinで移植する場合の印象等

この辺りの話です。

Joplinについても色々調べてみて、
Evernote→Joplinの移植もわりとやりやすそう
という印象も受けたため、Joplinもひとまず試してみることとしました。

  • EvernoteのWeb版だと、エクスポート機能が無い。デスクトップ版では利用可能。
    • デスクトップ版でないとエクスポートできないのは、やはりちょっと不便。
      (Web版を使えば良いだけではあるけど)
  • タグ等も含めてまとめてエクスポートできるから、Evernote→Joplinの移植はわりとやりやすそう。

Joplinを適当に色々触ってみて、気づいた点

  • 同期させるDropboxのアカウントは、Joplinのプロファイル毎に分けた方が良い。
    • 複数のプロファイルで同じアカウントを指定・同期すると、ノート等を意図せず消してしまう場合がある。
      • イメージ
        プロファイルDefaultでノートAを作成
        → 同期でリモートにアップ
        → プロファイルhogeを新たに作成し、Default側と同じDropboxのアカウントを指定
        → hoge側で同期し、ノートAを取得
        → hoge側でノートAを削除&同期
        → Default側で再び同期
        → Default側に元々あったノートAが消える
    • チュートリアルのノートも残しておきたい場合は、最初から、Defaultとは別のノートブックを作っておく。
  • Joplinのデータファイルを直接確認したいときは、~/.config/joplin-desktop/database.sqliteの中身を見れば良いっぽい。
  • エクスポート:ノートブックの階層構造も、同じ階層構造のフォルダとして出力してくれる。
  • 現状、モバイル版だとプロファイル機能は無さそう。
  • 同期先が設定済みであれば、同期間隔の設定を「無効」にしていても、Joplin再起動(終了→起動)時には、自動で同期処理が走る。
    • プロファイルの切り替え時も同様。

Joplinを更に暫く使い続けて、気になる点が出てきた

この辺りの話です。

機能自体は、全体的にシンプルで扱いやすいですが、
↓この辺りが気になってきてしまいました。

  • 文字列検索の精度が微妙
  • モバイル版だと、プロファイルを切り替えられないのが地味に不便
  • クラウドストレージ経由で同期させる仕組みが、やっぱり合わないかもと思ってきた
    • 特定のデバイス内で色々更新した場合、他のデバイスで同期するのにどうしても時間がかかる(そんなに長いわけではないけど)
    • もしクラウドストレージ側の容量上限(Dropbox無料版なので2GB)に達した場合のことも、いずれ考える必要がある

個人的に欲しい機能/要件について、改めて整理する

  • 動作が速い
  • 最低限Markdownで書ける
  • ある程度の精度で文字列検索できる
  • 複数台のデバイス間で共有できる&アカウント作成ありでも良いので、楽に同期させたい
  • 容量無制限
  • 入れ子の階層構造でメモを管理可能
  • メモにタグ付け可能

「そうなると、やっぱりNotionか…?」となりましたw

動作については人によって感想が結構違うみたいです。
(マシンスペックやノートの規模によって変わる?)
検索精度もそんな特段良いわけではなさそう。

とはいえ、先輩も結構おすすめしてたし、
とりあえず試してみるのはありかもしれない、と感じていました。

Notionの動作速度・検索周りについて周りに聴いた話

※2023/03/27時点。

  • 「検索は遅くないが、Evernoteの方が検索画面が見やすくて使いやすかった」
    • Notionでは、検索結果一覧でページをクリックするとそのまま移動してしまう
    • (Ctrl押しながらクリックすれば別窓で開けはする)
  • 「Notionでもそこまで困ってない」

結果

Joplinでネックに感じる部分が出てきたため、
結局Notionに移行してみようと考えています。

VSCode側でしか書いていなかった分のメモも、つい最近ようやくJoplinに移植し終えることができました。
(Joplinに移植し始めた当初もフォルダ形式で管理していましたが、
ついでに、タグ形式で管理するように変更しました)

3年強分書き溜めてきたメモも、ある程度慣れたJoplin内で
まとめて確認できるようになったので、
次はNotionでも見れるようにしていければと思っています。
Joplin使用時に気になった点が解消されたら良いなと考えています。
Notionに慣れるところから、また地道にやっていくつもりでおります。